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本学への寄付

「月刊農学部長」第54号

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12月 農場祭と干し柿

 恒例の農場祭が127日の昼休みに行われました。会議終了後に急行したのですが,すでに25分が経過しており,販売されていた農産物もほぼ枯渇していました。それでも,残っていたニンジン3本セットと干しシイタケ一袋を購入することができ,満足です。師走にしてはぽかぽか陽気で,学生さんも教職員もみんな幸せそうな表情をしていました。写真のように農場周辺に植えられたメタセコイアやイチョウの木々がきれいに紅葉しており,明るくのどかな景色のイベントになりました。農場関係者の皆さま,いつもありがとうございます。

 1か月ほど前の土曜日,附属農場付近の山中で野生(?)の柿の木を見つけました。100個ぐらいの柿がたわわに実っていたので,1個かじってみました。予想通り渋柿で,一瞬の甘みの後に強烈なタンニンの渋味が口いっぱいに広がり閉口しました。でもせっかくこんなに甘みもあるのだから干柿にしてみようと思い,皮をむき熱湯消毒をした後に研究室の窓際と学部長室のベランダに吊るしておきました(写真左)。毎日晴天に恵まれて,3週間ぐらいすると結構いい感じの干柿になりました(写真右)。近隣の先生たちといっしょに試食してみると,甘みが強くてとても好評でした。ネット記事にも「適当に作っても干柿はおいしくできる」と書いてありましたが,私にもこんなに簡単に糖度が高い保存食ができるなんて,ちょっとした驚きでした。来年は50個ぐらい作って,みなさんに食べていただこうかなと思っています。

 ところで,日光に曝すことで,なぜ渋みがなくなるのでしょうか?ネットで調べてみると,可溶性のタンニンが不溶性になるだけで,成分はそのまま残っていると書いてありました。タンニンそのものは薬効成分でもありますが,食べ過ぎると胃の中で凝集して石のようになる可能性もあるそうです。一日何個も食べるのは避けた方がよさそうです。

 今年の漢字は,アメリカで同時多発テロが起こった2001年以来2度目の「戦」だそうです。来年は,コロナ感染拡大との戦い,ロシアとウクライナの戦いなどが早期に終息して,明るい未来が展望できるようになることを心から祈ります。

皆さん,よいお年をお迎えください。そして,元気よく2023年を始めましょう。

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