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令和5年度第1回生物機能科学セミナーを開催しました(4月28日)

令和5年度第1回生物機能科学セミナーを開催しました(4月28日)

生物機能科学科セミナーの4月定例会を
428日(金曜日)16時?17時に、農学部大講義室で開催しました。
講師は 松井健二先生 トマトの話」 です。
要旨

トマトの世界生産量は187百万トンで年間の野菜生産量としては1位です。我が国でも年間生産量7百万トンで主に生食用として生産され、近年では大規模施設園芸での栽培も盛んに進められています(世羅のカゴメの農場は有名です)。

トマトの「トマトらしさ」にはヘキセナールなどの「みどりの香り」と呼ばれる揮発性化合物が重要であることが50年前の食品化学研究で明らかになっており、私が老虎机平台_老虎机游戏-欧洲杯投注网站推荐でみどりの香りの研究を始めた時、少しは応用的な研究もしなくちゃ、と考えてトマトも研究材料にし始めました。その縁もあってデルモンテのトマト畑に案内いただき、チョコレート色のトマトなど色々見せていただいたのですがその際にデルモンテの育種家の方が、キュウリ臭いトマトがあるよ、と食べさせてくれました。その時はそれ止まりだったのですがその後イスラエルの方から頂いたメールをきっかけにキュウリ臭いトマトの共同研究を開始し、トマトとの本格的な付き合いが始まりました。

トマトは世界的にも重要な作物でシロイヌナズナやイネなどに次いで比較的早くにゲノムが読まれ、遺伝学リソースも完備されましたので応用的な側面を持ちながらも基礎研究を遂行するにはうってつけな材料となりました。せっかく応用的な研究でデルモンテやカゴメなどに興味を持ってもらい、お金を持ってきてもらおうと思っていたのに結局は基礎研究が面白く、何か面白い現象を見つけてはその裏側を明らかにすることばかりを続けてきました。今回は少し古い話から始めて現在に至るまでのトマトに関する研究経過をお話します。大まかに以下のお話を用意しました。

 

  1. 昔のトマトはキュウリ臭かった?
  2. トマトは匂いを吸う。
  3. トマトが匂いを吸ったら強くなる。
  4. トマトが匂いを吸う仕組み。

 

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