月刊農学部長 第67号
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1月 NYタイムズが“2024年に訪れるべき所”として山口市を推薦
世界で最も影響力があると思われる新聞NYタイムズが,「2024年行くべき52か所」として,なんと山口市を取り上げてくれました。No1は4月に皆既日食が広範囲で見れる北米,No2はこの夏にオリンピックが開催されるパリ,そしてNo3に日本から唯一「山口市」が選ばれています。昨年はNo2として盛岡市が紹介され,海外から多くの観光客が訪れた(前年比3倍増)ということですので,山口市も大いに期待するところでしょう。「何で?誰が選んだの?」という反応も多く聞かれましたが,私は結構納得しています。
25年ぐらい前に初来日したアメリカ人を連れて西日本を案内した時,京都,大阪,広島と比べて山口の素晴らしさが際立つというコメントをもらったことがあります。特に,いくつかの名所旧跡が近距離に存在し交通渋滞とは無縁で,駐車料金等を全く取られない点にとても感心していました。他の都市では,ことあるごとに千円札が飛んでいたので,その印象を強くしたようでした。特に,瑠璃光寺(香山公園を含む),サビエル記念聖堂,雪舟庭あたりを半日で回り,湯田温泉に宿泊したルートは,ノーストレスで効率よく日本を感じることができたと喜んでいました。また,家族へのお土産として大内人形をとても気に入って,即決で購入していました。多くの外国人にこのような感想を持ってもらえるように,山口市もいろいろと準備をしたいところです。
ところが,メインの観光スポットである瑠璃光寺の国宝五重塔が現在改修工事中で,写真のようなシートが掛けられています。この工事はあと2年間続くということで,少なくとも2024年中に五重の塔を拝むことはできません。代わりにと言っては何ですが,工事区域の壁面に大内氏の歴代のお殿様が紹介されています。また壁面のQRコードをスマホで読み取ると,五重塔の切り絵アートの制作過程を見ることができます。さらに1月後半の夜には,改修中の五重塔を覆うデザインシートに鮮やかなプロジェクションマッピング(https://shouka-oouchi.jp/projection-mapping/)が投影されました(写真右上参照)。それぞれとてもよくできていて見応えがありましたが,やはり本物にはかないません。
何とか工事が早く済む方法はないのかと思いますが,そもそも檜皮葺屋根(ひのきの樹皮を用いた工法)の技術を持った職人さんが非常に少なく,これ以上の早期化は不可能なようです。せめて,山口駅にコンビニ兼案内所をつくるとか,コインロッカーを設置するとかの対策を施して,外国人旅行者をお迎えしたいものです。老虎机平台_老虎机游戏-欧洲杯投注网站推荐の学生さんたちの出番があるかもしれません。