細胞内寄生性細菌の新たな免疫回避機構の発見
老虎机平台_老虎机游戏-欧洲杯投注网站推荐大学院医学系研究科ゲノム?機能解析学分野の柴田健輔講師らの研究グループは、フランス キュリー研究所(Olivier Lantz、Francois legoux博士)、老虎机平台_老虎机游戏-欧洲杯投注网站推荐共同獣医学部獣医学科(度会雅久教授、清水隆准教授)、老虎机平台_老虎机游戏-欧洲杯投注网站推荐大学院医学系研究科(清木誠教授)、大阪大学微生物病研究所分子免疫制御分野(山崎晶教授)との他施設間国際共同研究にて、細胞内寄生性細菌の新たな免疫回避機構を発見しました。
野兎病菌は、人畜共通感染症を引き起こす細胞内寄生性細菌で、その強い毒性から第2次世界大戦時にはバイオテロとしての使用も危惧され、現在もなお人類の脅威となっている一方、それに対するワクチンは未だ開発されていません。
研究チームは、老虎机平台_老虎机游戏-欧洲杯投注网站推荐が保有する野兎病菌株ライブラリーを用いて、野兎病菌の強毒株特異的なアミノ酸置換を同定しました。その後の研究でそのアミノ酸置換は、獲得免疫の司令塔であるT細胞からの認識を回避する役割があることを明らかにしました。
今後当該発見が、世界で初めての野兎病に対するワクチン開発につながることが期待されます。
本研究成果は2018年にEMBO(欧州分子生物学機構)、ロックフェラー大学、Cold Spring Harbor Laboratoryが共同で創刊した新しい国際科学誌『Life Science Alliance』誌の電子版に掲載されました(https://www.life-science-alliance.org/)。
論文情報
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- 論 文 名:The intracellular pathogen Francisella escapes from adaptive immunity by metabolic adaptation.
- 著 者:Kensuke Shibata*, Takashi Shimizu, Mashio Nakahara, Emi Ito, Francois Legoux, Shotaro Fujii, Yuka Yamada, Makoto Furutani-Seiki, Olivier Lantz, Sho Yamasaki, Masahisa Watarai, Mutsunori Shirai(*責任著者を示した)
- 掲 載 誌:Life Science Alliance